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それからというものアウディは作業部屋にこもってしまった。
その部屋は縫栽をする部屋で、よくボクの服を作ってくれていた。
(ボク、服が欲しいなんて言ってないけどなあ…。)
疑問を抱きながらも、部屋には小道具や針なんかがあって危ないからと、あまり作業部屋へ
入る事を許されなかった為、ボクは見守る事しかできなかった。
それから3日後。
「君、起きて。朝だよ、渡したいものがあるんだ!」
いつも二人で寝ている布団で眠っていると、アウディの声に起こされた。
眠い目を起こして辺りを見ると、そこにはいつもより嬉しそうな目をしたアウディがいた。
まだカーテンは閉め切っているが、時間帯は朝だと漏れた日光から伺える。
「アウディ…いきなりどうしたの?」
「君の為に服を作ったんだ。君に着てほしくて。」
そう言うなり箱の中に入った服をボクに差し出した。
「プレゼントなら、この間素敵な指輪をもらったばかりだよ?」
ボクは左手の薬指に嵌められた指輪を見せた。
あの時からお風呂の時以外、ずっと手放さずに指輪を付けていた。
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