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…翌日。
「おぉー…様になったな」
「兄ちゃんには昨日の事もあってタダで良いよ!流石に丸腰じゃ格好もつかないだろ?」
町長からの紹介で訪れた道具屋で、俺は鉄製の剣と軽量の鉄製の鎧、それとある程度の食料品を貰った。
防具に武器は、よくゲームとかで見る様な「ザ・防具&武器」で、それ以外は元から着ている服の上から装着している。
「そう言えば、昨日俺が殴ったクソ戦士は?」
「戦士?あぁ、奴は騎士だよ。魔法が使えるのは、戦士の上位職である騎士と魔法使いと聖職者ぐらいなモンだ。アンタ、ホントに何も知らないんだな?オッと、アイツだったら縛り上げて川に流してやったぜ」
「そ、そうだったのか…(よっぽど度が過ぎた事やってたんだなアイツ)」
その後、俺は町の出入り口で待っていた町長から地図を貰った。
「この周辺が判る地図です。どうぞ使って下さい」
「悪いな町長」
「いえいえ…あ、まだお名前を聞いておりませんでしたね?最後にお名前を教えてはくれませんか?」
「俺は流堂優。色々と世話になったよ」
「そうですか。では、流堂様、どうか旅のご無事を祈っております」
「おう。じゃあな!」
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