第3話

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…あの騒動から4日。 俺は町長がくれた地図に挟まっていた手紙を読んで、とある人物を探していた。 ソイツの名前は「黒魔女のヒルダ」。 何でも、勇者軍が大嫌いで、先代勇者に同行していた魔導士の末裔だそうだ。 そして、俗世間から離れて半ば世捨て人状態で暮らしているらしく、もしかしたら俺に協力してくれるかもしれないとの事だ。 「魔女ねぇ…いよいよ異世界って感じだな」 そう言えば、あれから色々と判った事がある。 先ずは、俺の体力だ。 取り敢えず、腕力は相当強くなった。 それに、息止めは1分を軽く超える。 当然、走ったらオリンピック選手も驚くだろう。 次に、魔法だ。 と言っても、何か念じても手を突き出しても何も出ないし、何も起きない。 現時点で分かってるのは、魔法は俺に効きにくいと仮定しておこう。 で、総合的なステータスは「脳筋の魔王(仮)」って感じだな。 まぁ、黒魔女のヒルダに会えれば、その辺の事が判るかもしれないな。 .
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