第3話

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俺はそのまま彼女に案内されて家の中に入った。 中はと言えば、発光する植物や、瓶詰めにされた未知の生物。 あとは、ベターな大量の本が詰まった棚だった。 「改めてこんにちは。私はヒルデ。ヒルダは私の祖母になります」 「祖母…?」 あ、よくよく考えたら、100年も前なんだから子孫に高齢者がいても不思議じゃないか。 「はい。100年前、当時の勇者と魔王討伐後に別れてからは、ここに独りで住んでいました。そして、私は4年前からここに住んでいます」 「ナルホド…って、住んでいた?」 そう俺が言うと、彼女は窓辺を指差した。 そして、俺が見た方向には、墓石らしき石板が建てられていた。 「…まさか」 「私が住み始めた2年後、病で…」 …マジかよ。既に他界してたってか。 「…もしかして、貴方が“ルド―”ですか?」 ルドー? 「もしかして、それ名前じゃないか?俺の名前流堂だから。でも何で…?」 「実は、祖母が生前、ある予言を言っていたのです」 予言? 昨今の魔女は、予言者みたいな事も出来るのかよ…。 .
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