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…ん?
嫌に明るいな…。
今日は確か…バイト先の給料日だから、銀行に行かねぇと…。
「…アレ?ドコだ此処」
目を開けて、何も無い360度真っ白な空間で目を覚ました俺は、身体を起こした。
あぁ…クソ、身体がダルい。
昨日は休みだったハズなのに、身体が嫌にダルい。
「…ご気分はどうですか?」
「ん…?」
女の声に視線を向けると、そこにはまた真っ白なスーツ姿の白髪の女がこっちを見ている。
…うん、超美人だな。
「誰?つーか、此処はドコ?」
「私が“神”です。そして、ここは“白世界”。分かり易く言うと、“あの世”です」
「…帰る」
…くだらない。
ノベルのゲームとか、小説とか、マンガは好きだ。
だが、この手は俺からしたら「アホ臭くて馬鹿らしい」だけだ。
「ちょ…待って下さい!流堂優さん!」
「…は?」
名前を呼んで引き止める自称神様は、俺を指さしながら「落ち着いて下さい」と言い出した。
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