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これは僕が高校一年生の時に東野圭吾の探偵ガリレオを読んで以来、推理小説を好んで読むようになったことに起因する。
他のジャンルを読むことは稀といっていい。
そんな僕だが、あるとき友人の勧めで三津田信三という作家の『厭魅の如き憑くもの』という小説を読むことになった。この小説はミステリーとホラーの融合を目指した『刀城言耶シリーズ』の第一作だ。読み終えるその時まで、それがホラー的なオチを迎えるか、ミステリー的な結末になるか分からないという触れ込みだった。
これがめっぽう面白かった。六百ページはある作品だったが、わずか二日で読み終えたほど。
その読書体験が僕のいくつかの体験を思い出させた。
そもそも僕は、ホラーが好きなようだ。
小学生の頃から、ポプラ社から刊行されていた学校の怪談シリーズを読み、心霊特番をよく視聴し、アニメ『学校の怪談』に親しみ、都市伝説や意味が分かると怖い話をネットで読み漁っていた。
僕が最初にエブリスタ、正確にはその前進であるモバゲーにあった小説投稿機能で最初に公開したものは、都市伝説を下敷きにしたホラーミステリーだった。
そして、僕自身、いくつかの不思議な現象に見舞われた経験を思い出すに至った。
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