流星の夜明け──レオ

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飛行機に乗って日本に向かう。 僕は本当に一人ぼっちになってしまった。 日本に行けば、今までみたいな気持ちにはならないのかな? 日本に着いて驚いた。 イギリスと全然違う…違いすぎる…! 黒髪黒目の人が多いな…日本人は僕達とは違うんだなぁ…。 たくさんの人がいるんだから、仲良くできると嬉しいんだけどな。 アテもなく歩いていると、小腹が空いてきた。 小さいけど、商品がたくさんある店に入って、チョコレートを買った。 日本でもイギリスでもこんなに簡単に手に入って、種類も豊富で…。 でも、あの日のチョコレートを超えるチョコレートはないんだよね。 チョコレートを食べながら歩いていると、後ろから背中を小さく叩かれる。 何事かと思って振り返ると、スーツを着た人がアワアワしながら僕に話しかけてきた。 「あ、あの…えーと…日本語分かりますか?ジャ、ジャパニーズえーと…」 「大丈夫です。日本語は勉強したので分かりますよ」 「よかった…。あの、もしよろしければアイドルになりませんか!?」 「アイドル?アイドルとは何ですか?」 「アイドルはたくさんの人に夢や笑顔を届けて、みんなを幸せにする職業です!」
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