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高校に進学した俺は､全寮制の学校で家からかなり離れた場所だった｡
MAKOTOと離れるのは淋しかったけど､いつまでも甘えていてはいけないと言われ､仕方なく遠方の学校に進学した｡
男子校だったけど､騒がしいよりも勉強に真剣に打ち込む者ばかりで､なかなか音が聴こえなかった｡
みんな経済学とか経営学とか真面目に勉強していて､時事にも詳しくないといけないと､寮では個人用のテレビでニュース番組を見ることを許され､ただしヘッドホンかイヤホンで視聴することが義務付けられた｡
音で他者の視聴を妨げるという理由だった｡
俺はニュース番組を視聴するのを利用して､情報番組を見ていた｡
ニュースもあるから､ニュース番組と言えなくもないからだ｡
俺以外にも､この盲点をついて情報番組から果てはアニメまで見てる者までいて､さすがにアニメを見ている者には苦笑したが､一度くらいはアニメを見てもいいかなという気にはなった｡
外部と接触しない学校の方針で､携帯やスマホは持ち込み厳禁だったし､生徒のお小遣いは全学年三千円が上限で､月一回決められた日に､学校にあるATMで引き落としという徹底した排他ぶりだったから､学校生活は窮屈だった｡
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