あおく、かがやく。

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こんな出来事が、毎日毎日毎日続く。いつか終わるだろう。みんないつか気づくだろう。飽きるだろう。そう信じていた。しかし、いじめは終わることなく、とうとう僕は、暴力も振られ始めた。顔中に痣ができて絆創膏だらけで学校に行くと、軽蔑され、きもがられ、どうすればいいかわからなかった。 ある日、僕はいじめっ子達に、公園へ呼ばれた。来ないと殺すと言われたので、仕方なく行った。砂場には猫が顔を出して埋められ、それを面白がってエアガンで撃っている姿があった。 「やっときたかよ、お前も砂場に立てよ」 「えっ」 「あ?できないの?」 「た、立てばいいんだね、わかったよ」 僕は、砂場から頭を出した猫の隣に立ち、いじめっ子達の的になろうとしていた。 「絶対動くなよぉ」 一人が、銃口をこちらに向けて、引き金を引いた瞬間、僕の目の前に、青いマントを羽織った少年が現れた。どこから現れたのかわからない。持っているフライパンで、ビービー弾を弾き、一言。 「弱いものいじめ、やめろ」 「誰だ?おまえ」 「ん?あの、青いマント……西小の大将を倒したって噂の……」 いじめっ子の一人が、青ざめた表情でそう呟いた。 「……まじ?」 「に、逃げよう」 青いマントを羽織った少年は、逃げようとしているいじめっ子達を捕まえて座らせた。 「逃げる前に、謝れ。猫とこの人に謝れよ」 「……」 「謝れよ!」 「ひ、ひぃ?!ご、ごめんなさい!」 「もうこの人をいじめるな。次いじめたら……」 青マントの少年が右手で拳を作ると、いじめっ子達は、颯爽と逃げて行った。 「もう大丈夫だ。いじめられることはないよ」 「あ、ありがとう」 「いいってこと!けど、いじめられてたら、誰かに相談しろよ。いつでも助けにくるやつがいるわけじゃない。自分でちゃんと味方を作らないと」 「で、でも……」 「……何かがあって、心が痛くなった時、怖いことを目の前にして動けなくなった時、そういう時は、笑え。笑うんだよ」 「わ、笑う?」 青マントの少年は、にこっと笑いながら言った。 「そしたら、幸せになるぜ?」 僕は、あれから、テスト勉強で忙しい時、会社で何かあった時、重大な仕事を任された時は、いつも笑うようにしている。あの青マントの少年のように。だから、僕は、あの空が青く、太陽で海がきらきらと輝いていた日を今でも忘れはしない。
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