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1レグ目は私がPM(通信モニター)を担当し、2レグ目はPF(操縦)を担当し、このフライトは再びPMだ。
フライトは終盤に差し掛かっていて航空路Y20で山口県沖のウェイポイント”Kirin”まで25マイル。高度は3万フィートを切って降下中だった。
長谷川機長が指示する。
「それじゃ、ベルトサインを出してくれ」
私は、「はい」と答え、オーバヘッドコンソールのベルトサインSWをONにした。
突然、目の前を何かが上方に横切った。
「何だ? 今のは? ニアミスか?」長谷川が声を上げる。
私は計器を一瞥し、答える。
「TCASには何も出ていません。飛行機だとしたらトランスポンダーを切っているのでしょうか・・?」
「あれは、戦闘機だ・・ 自衛隊か?」
上昇していった戦闘機と思われる機影は、上昇後、水平飛行に移り、1時方向に飛んでいる。高度差は1万フィートくらいか・・
「ニアミスを航空管制に連絡しよう」了解ですと答え、私が福岡コントロールを呼び出そうとしたときに、突然、緊急通信が入った。国際緊急周波数だ。
「FE264便、こちらは防衛省横田司令室だ。応答願いたい」
機長と目を合わせる。機長が頷いた。
「こちらFE264便です。どうぞ」
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