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第3章 F35BJコクピット(真理の視点)
2029年8月12日
私は、山本真理、19歳。防衛大学を16歳で卒業し、現在は、航空自衛隊の一等空尉としてF35B-Jのパイロットをしている。
また、現在、米軍と防衛省で極秘に進められているエンジェル ジュエリープロジェクトの適合者の一人である。
現在は、同じく適合者の大島加奈三等空尉と一緒に、福岡県にある航空自衛隊築城基地の第32防衛隊に所属している。
本日は2人でスクランブル待機だった。
「真理一尉、エンジェルジュエリーの訓練どうですか? 私、適合判定されたばかりで、シュミレータしか使ってなくて、まだジュエリーを触った事も無いです」
加奈が聞いてくる。二人ともリラックスチェアに腰掛、本を読んでいた。
「うーん、どうかな、まだ、上手く動かせないかな? ジュエリー自体も、まだ日本に3つしか無いから、殆ど訓練できないし・・」
私が答えた・・
「そうですか? ジュエリーの中のシステムは、まったく解析できていないですよね。上手く使いこなせるか不安だな・・・」
加奈が、首を振りながら言った。
その時、突然、真っ赤な「SC」の警告灯が点滅すると、大音量の警告音が流れる。
そして「スクランブル!」の声が轟く。
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