1.恋の身の丈

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航たちは確認しつつ音を合わせていき、やがて一曲を通して演奏する。 そうしてまた確認し合う。 そんな練習光景を見守っていた。 祐真は自分がバンド向きではなく航の良さが出せないと云っていたけれど、その実、航は祐真と一緒にやりたかったんじゃないかと実那都は思っている。 なぜなら、祐真が東京に行ったあと、ドラムの練習は家で単独で続けているのに、仲間を探そうとせず、このフリーダムの誘いにしろ受け身で、まったく航らしくない。
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