『アカムとうり』を売る コミケ80初サークル参加レポート

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   a:作品を完成させること  作品の完成とは締め切りだった。伏線の抜け漏れ、表現、誤字脱字、構成を1字1句すべて納得するまで確認し、これでよしと膝を打つ瞬間が作品の完成ではなかった。  作り手の実力とは、締め切りで切った時の作品の出来なのだということも分かった。  作り手は、あそこはまだ手を入れられる、ここはもっと良くなるはずだ、と勘付いている。これまでたくさん本を読んできたのだ。「プロの作品となんか違うな~」って分かっている。でも、もう終わりにしないと明日のコミケに間に合わない。それが作品の完成であり、その時点の作品が作り手の実力なのだ。  僕は生まれて初めて作品を完成させ、自分の実力を知った。すごく恥ずかしかった。
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