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b:本を作ること
本は物だった。物体だった。本は情報だと思っていたが、それは一面的な見方だった。表紙があって、それを開いたらタイトルがあって、作者名が書いてあって、本文が始まったら最初から順番に読めなくてはいけない。
当たり前だ。当たり前だが、PC画面にずらっと並んだ文章を必要な形に成形し、物として現実世界に顕現させなければならない。これは一大作業だった。
ネットで調べたら、製本には色々な方法があった。僕はその中から、中綴じという方法を選んだ。一番簡単そうだったからだ。中綴じとは、紙を重ねて半分に折って本にする方法だ。A4用紙を使えば、A5サイズの本ができる。
この時、ページレイアウトをちゃんとしないと本にならない。表紙と裏表紙は1枚の紙の左右に印刷されるだろうことは、すぐに分かる。では、本文1ページ目の反対側には何ページ目が来るのか?
1ページ目の反対側は、全体を4の倍数ページで構成していれば、本文最後のページになる。2ページ目は、1ページ目が印刷された紙の1ページ目と対面する側になって、その裏が3ページ目になる。このようにして、両面印刷でページを刷っていく。
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