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今言われて思った。
日下君が私がいつも転けているのを知っていたのは、いつも見ていないと気付けないってこと。
ということは、日下君はいつも私を見てた……?
それに気が付くと、鼓動が変に速度を増していく。
すると黒色の前髪の間から覗く瞳が、いつの間にか目の前に。
「俺、黒髪にしたんだから約束守ってよ?了承したの、忘れたとは言わせないからな?」
私は彼の顔すら覚えていなかった。
私は彼よりも優位な位置に居たはずだった。
でも、気付かぬうちにあっという間に形勢逆転。
甘い甘い、彼の恋の罠に私はハメられていた。
End.
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