30人が本棚に入れています
本棚に追加
「私は教科書貸してって言われなくなるから清々した!」
「俺ほど真面目な生徒は居ないのになー」
はぁ!?
「頭大丈夫!?昨日すごろくやってたじゃん!」
授業中に気になってたまにチラっと様子を窺ってもノートを取っていない。
だってノートはいつも真っ白だから。
ってかうちの学校、県内一の偏差値なのに、この男はどうやって入学してきたんだ。
裏口入学か!?
「というか、その金髪何度ダメって言ったら直してくるのよ!」
私はマックス音量で怒鳴ると、日下君が突然私の瞳をじーっと見据えてきた。
真剣そうな目で。
そんな目を初めて見たから、心臓がビクッとした。
突然、どうしたわけ?
「……じゃあさ、黒色に戻したら俺と付き合ってくれる?」
最初のコメントを投稿しよう!