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「ただ見事に俺の罠にかかってくれたなって嬉しくなっちゃったの」
え。
「やっぱり私で遊んでる!次は絶対勝ってやるんだから!」
勘違いしそうになった私の心を返せ!
「遊んでない。冗談で付き合ってなんて言えないし、言わない。ってかな、俺の方がずっと悶々させられてたんだからな」
私を真っ直ぐ見据えている真剣な双眸に鼓動が大きく跳ねた。
何も言えなくなっていたら、
「受験の時だって助けてあげたんだし」
飛んできた予想外の言葉に驚く。
まさか、それってまさか……
「俺の『頑張れ』の言葉のお陰で受かったでしょ?」
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