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私はノートにシャーペンをマッハで走らせ、言いたいことを書き終えると日下君の前にサッと出した。
『ちょっと止めて、気が散る!』
ノートを見た日下君は私を一瞥すると、シャーペンを持って私のノートに書き込んできた。
『夏休みの課題のための研究』
すごろくのどこが課題なんだ。
それにまだ今は春だ!
『授業中でしょうが!』
『加野さんは真面目だね』
アンタが不真面目すぎるんだ!
『もう大学受験戦争は始まってるのよ!』
『若さを楽しもうよー』
アンタは少しは学問に励め。
ってかさコレ、教科書見せてる意味ないでしょ!
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