魔力注入

2/2
前へ
/16ページ
次へ
「何だろうコレ。服の上からと違ってアンタの魔力が感じられる」  じんわり、ほっこり。 「手のひらを通して俺の魔力が注入されてるのかもな」  もみもみ。くにくに。 「という事は、更に効果が!」 「よしよし。ならば遠慮なく」  もみもみ、くりくり。 「おぉ……魔力が浸透する……頭ふわふわする……」 「俺も頭くらくらしてくる。色んな意味で」 「何か、お風呂で逆上せたみたいな感じぃ……」 「俺の魔力はそんなに馴染むか?」 「ん……はぁ……身体の芯がじんじんする……」 「……思ったんだが」 「何でしょう?」 「タンクはおっぱいのみな訳で」 「そうね」 「他の部分から魔力注入しても溜まるのはおっぱい」 「理屈ではそうなるね」 「そして直接的に魔力注入した方が効果はある」 「たぶん。私もそんな気がする」 「ならば」 「ならば?」 「こうして……」  ちゅっ。 「んんっ?」 「こんな風に……」  ちゅぅ、れろっ。 「んんん!」 「魔力注入したらどうかと」 「……ふぁ」 「どうだ?」 「口の中に魔力の味……」 「ちなみに何味だった?」 「イチゴオレ」 「レモン味じゃないのか」 「酸っぱくない。甘くて美味しい」 「きゅんと甘酸っぱいのかと」 「舌が痺れる蕩ける甘さ」 「そういや、お前は大の甘党だったな。口に合うなら何よりだ」  ちゅ、れろれろ、くちゅり。 「んん……」
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加