夏の風物詩?

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アタシは学生寮へ帰ろうと林の中を歩いていると目の前に有り得ない物が現れた 「何だぁ?」 此処は殆ど人が通らない獣道 そこへ現れた不自然な井戸 アタシは脳裏にある人物が浮かんだ 「オイ!隠れてないで出て来な!」 所が反応が無いので溜め息を吐くと井戸を無視して通り過ぎようとした瞬間…背後から羽交い締めにされて後ろに引っ張られた 「うわっ!?」 「つ~か~ま~え~た~」 耳元に不気味な声で囁かれると視界の端に見えたテレビの中に引きずり込まれた テレビの中で解放されると元凶に向かって叫んだ 「此処から出せ!貞子!」 貞子と呼ばれた女子高生はクスクス笑いながら姿を現した 「やぁよ!凪、只の肝試しじゃあ驚かないんだもん だからコレなら驚いてくれるかなと思ってね」 パチン 貞子が指を鳴らすと大っ嫌いなム○○が現れアタシに飛びかかって来た 「ヒッ!?…ウッギャァァァッ!?」 ★ あの後、奴らを殲滅させて脱出したが『肝試し+テレビ』の組合わせはトラウマになってしまった …あれから十数年 アタシは母校の養護教諭となったが貞子は今も高校三年生をしている 《貞子の肝試しはコリゴリだよ》 そう思ってると視界の端に古めかしいテレビが見え… 「凪、肝試しやろ!」 了
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