神様
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屋上に柵は無い。 縁の段差に登る。 真下はコンクリート。 落ちたら死ねるはず。 ひゅうーと冷たい夜の風が吹く。 もう夏も終わりだというのに嫌に暖かい風が肌にまとわりつく。 あと一歩。 あと、一歩。足を踏み出すだけ。 それで人生が終わらせられる。 嫌な事から逃げられる。楽になれる。 あと一歩この先の何もない空間へ足を出すだけで。
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