神様

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生まれてこの方 良いことなんて一つもなかった。 父親には日常的に虐待を受け体中傷だらけだった。 父親と呼ぶのも腹立たしいその男は、朝から晩まで酒を飲み、部屋の真ん中で踏ん反りかえる。言う事をきかないと暴れた。 母親は毎日毎日泣いてばかりだった。 夜は仕事で酒を飲みに行っていた。他の男の酒は飲めて、俺の酒は飲めないのかと父親に殴られては泣いていた。私が13歳になる頃、仕事で出会った別の男と出て行った。最後の言葉は「人生は自分の物なの」だった。
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