第4章 『ヤマタノオロチ』

5/126
前へ
/2994ページ
次へ
国王 「既に避難を開始した村や町もあり、出現予想度が更に上がれば、一斉に避難活動をさせる積りでいる。此方も事態を悠長に構えているだけの時間はない。そこで砦と城壁を強化するよう国軍参謀本部に指示をした。」 猫又 「それで「ヤマタノオロチ」の出現推定場所はどこですか。」 国王 「出現推定場所は、魔の渓谷に覆われている通称悪魔大地の一角の神殿跡らしい。そこでは、魔力と瘴気が異常値を示しているとの事だ。それにより「ヤマタノオロチ」が復活するとの事だ。」 猫又 「あの噂の悪魔大地ですか。魔の渓谷に囲まれ付近の急峻な山岳地帯には、強力な結界が張られており、その大地の入口を塞ぐように城壁と砦に守られている所ですね。私も一度は行ってこの目でみたいとは思っていましたが。」 国王 「今回は、「ヤマタノオロチ」だけでなく、魔物の集団と二つの脅威が発生している。」 国王 「この為、今回は国軍だけでなく冒険者ギルドに要請し、魔物に精通した冒険者と軍との混成部隊が必要との国防省参謀本部の結論なのだ。」
/2994ページ

最初のコメントを投稿しよう!

341人が本棚に入れています
本棚に追加