第4章 『ヤマタノオロチ』

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そうこう小声で話して歩いていると来賓室に着きました。  来賓室に案内してくれた若い美人のメイドさんが、来賓室の説明をしてくれました。  来賓室は、日本の旅館風で畳が敷いてあり、中央には、大きな机が置いてあります。 窓際には、ソファーが設置され、日本人には嬉しい来賓差です。 皆は、ブーツを脱いで入口から室内に入ります。 猫又隊長がクンクンとブーツを嗅いでいます。 ハゲ猫 「猫又隊長殿。このブーツは、完全防臭処理が成されているので匂いませんよ。若い美人のメイドさんが、此方を見ていたので、笑いを堪えていて可哀想そうですよ。」 ハゲ猫 「冬猫。お前まで匂うかどうかブーツを嗅がなくて良いだろう。可哀想にそうにあの若い美人のメイドさんが、笑いを堪えらなくて、「ぷぷ」と吹き出しかけたので逃げて行ったよ。」 ハゲ猫 「あっ。奈々猫、千猫軍医殿迄、ブーツを嗅いでいる。」 やはり猫は、匂いそうな物ならば匂いを嗅いでしまうのでしょうか。 飼い猫のナナの鼻先に指を出せば必ず嗅いでいましたからね。  先ほど笑いを堪えて逃走した若い美人のメイドも目に涙を貯めて戻って来ました。  美人メイドが、「先程は、大変失礼しました。では、お茶を御入れます。」と言って日本茶を入れてくれます。  ハゲ猫が礼を言ってお茶を飲もうとした時に、猫又隊長、奈々猫、千猫軍医が畳に転がって猫の背伸びポーズをしました。
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