第4章 『ヤマタノオロチ』

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ハゲ猫が、猫又隊長殿達に止める様に言いますが、もう遅いです。 猫又 「うーにゃ。ゴロゴロ。」 ハゲ猫 「猫又隊長殿、千猫軍医殿、奈々猫、頼みますから、柱で爪を研がないで下さいね。」 ハゲ猫 「あっ。猫又隊長殿。ダメですよ。」  ハゲ猫は、床柱を引っ掻きそうになった猫又隊長殿の首の後ろを猫を連れて行く様に掴み、爪研ぎを止めさせます。 ハゲ猫 「たく。皆さん、猫じゃないのですから本当に止めて下さいね。」 奈々猫 「ハゲ猫ご主人様。でも猫又隊長殿も千猫軍医殿も奈々猫も元々、猫なんですニャー。」 ハゲ猫は、あっそうだったかと思い納得しますが、でも止めさせます。  この状況を見ていた美人のメイドさんは、やはり俯きながら肩を小刻みに震えさせながら、必死で笑いを堪えている様子でした。  ハゲ猫は、美人のメイドさんに礼を言って後は、此方でやるからと帰って貰います。 後でメイド仲間の中でとんでもない噂話が飛び交うでしょうね。
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