第4章 『ヤマタノオロチ』

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 猫又隊長の説明によれば、ハゲ猫の日本国の日本書記、古事記に出てくる「八岐大蛇」は、天照大神により高天ヶ原から追放されたスサノオノミコトが下って行った出雲国の肥河の上流で、足名椎、手名椎の娘を一人づつ食べていた八つの頭、八つの尾、目は赤く、背中には、杉、檜、苔が一面に生い茂って、長さは八つの谷と八つの峯にわたって、腹からは常に血でただれていたと言われていた、日本初の大怪獣。  スサノオノミコトが生け贄なる所だった奇稲田姫を救う為、大酒飲みの「八岐大蛇」を八塩折之酒を飲ませて酔っぱらわせて退治、その尾から出てきた剣が雨叢雲剣でスサノオノミコトが天照大神に献上したとされています。 ちなみに三種の神器の一つが雨叢雲之剣です。  しかし、ここジパング王国の「ヤマタノオロチ」は八つの頭、八つの尾は同じだが、強力な魔力耐性があり、銀色の身体、二本足で歩行して、口からブレスを吐き、町や村を襲い、多くの人々を殺し、当時の都、京国を灰塵にして、旧古代大和文明を破壊したと古文書に断片的に記載されています。  しかし、この「ヤマタノオロチ」も大酒飲みのウワバミで、各村等の酒蔵を襲って飲んでいたことも記載されていて、「ヤマタノオロチ」が酒を飲んでいる間に逃げて、助かった人も多くいたことも判明したようです。
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