第4章 『ヤマタノオロチ』

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これは、「ヤマタノオロチ」の作戦勝ちです。  そして、「ヤマタノオロチ」の逃走した精神意識の固まりは、悪魔大地の奥、廃墟となった神殿の地下深くに潜み、身体の復活の機会を狙っていたようです。 「 ヤマタノオロチ」の居場所は、古文書から悪魔大地の神殿跡の地下と判明し、ジパング王国の陰陽寮と政府の研修機関が共同で調査していたのです。  ジパング王国も攻撃しようしましたが、相手は、まだ実態のない精神意識のみでは神殿や付近の悪魔大地を根こそぎ攻撃しなければないでしょう。 しかし、強力な魔物が巣くう悪魔大地と言われる地です。  強力な魔物が集中して発生し、城塞と城壁と急峻な山地を囲む結界により閉鎖された大地。 定期的に増えた魔物を討伐するしかなく、その討伐にも多くの犠牲者が発生することが想像出来る脅威の大地。  その攻撃のどさくさに紛れ精神意識のみでは、逃走したことも分からなくなるでしょう。 その為、攻撃は、「ヤマタノオロチ」の復活時に行うことになったようです。  そしてその昔、旧古代大和文明が膨大な魔力もろとも消滅してから、膨大な年月が流れました。  旧古代大和文明が消滅時に持ち去った魔力も少しずつ復活し出しました、その魔力の恩恵によって人類が栄え出した様に「ヤマタノオロチ」も身体を復活させて来たのでしょう。 「ヤマタノオロチ」の魔法耐性は、かなり厄介です。  この裏地球(アース)の機械文明は、中世ヨーロッパ程度で、殆んどの戦力は、魔法力に頼っています。 これは、ジパング王国にも言えます。  正直なところ、「ヤマタノオロチ」には、魔法も、魔武器も使い魔も役には立たないでしょう。  ジパング王国に派遣されていた東風帝には、申し訳ありませんが、帝がいかに魔力が有っても、旧古代大和文明の総魔法力攻撃を上回るはずはありません。
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