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女王様が国王陛下と玲奈王女とのやり取りを怪訝そうな眼で見ています。
国王陛下は、機敏にもその雰囲気を感じて困ったと思いますが、最善の方法を取ります。
国王
「分かった。玲奈王女、席に戻りなさい。」
玲奈王女は、一礼して平然と席に戻ります。
国王
「玲奈王女。勅命を伝える。」
玲奈
「はい。国王陛下。」
玲奈王女は、起立して不動の姿勢を取ります。
国王
「勅命。近衛師団本部所属、玲奈少尉は、只今から、近衛猫又特別挺身隊に転属を命ずる。猫又少将の指揮下に入り、「ヤマタノオロチ」退治せよ。同じく、玲奈王女付早瀬少尉も近衛猫又特別挺身隊に転属を命ずる。尚、両名の近衛師団参謀には、侍従武官から連絡させる。以上である。」
玲奈
「復唱します。近衛師団本部所属、玲奈少尉は、只今から、近衛猫又特別挺身隊に転属し、猫又少将閣下の指揮下に入り、「ヤマタノオロチ」を退治します。」
玲奈王女は、国王陛下に敬礼を行います。
玲奈
「国王陛下ありがとうございます。この玲奈、王族の名誉にかけて、必ずや「ヤマタノオロチ」を退治して、国王陛下並びに国民の期待に応えます。」
国王
「王族として国難に立ち向かう心意気は見事なり、ただし命を粗末にするなよ。」
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