第5章 『出撃 近衛猫又特別挺身隊』

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早瀬 「流石玲奈王女様ね。あの猫又隊長殿を上手く転がすのね。こういうことにかけては、天才的というか天才もビックリね。」 猫又 「早瀬少尉。妾に何か言いたいのかな。」 早瀬 「ね。猫又隊長殿。先程の猫又隊長殿と玲奈王女様のお話のような高度の政治的な問題は、猫又の里とジパング王国との国際問題に発展する恐れがあり、一介の下級士官たる少尉の分を越えます。この私がどうのこうの言うべきとのではないと信じる次第であります。」 猫又 「たく。玲奈王女といい早瀬少尉と言いとんでもない狸だな。軍隊仕込みの大狸では仕方がない。まあ妾のような猫ではないのだからのう。感謝せよ不問に付す。」 玲奈 「はい。猫又隊長殿の懸命な判断と御恩情にかんしゃくして、いえ、もとえ感謝してこれからの勤務に精勤します。」 早瀬 「は。私も玲奈王女と以下同文であります。」 猫又 「何が以下同文じゃ。」 早瀬 「失礼しました。感謝状の贈呈式ではありませんでした。」
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