第1章  『猫又見参』

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 移転用簡易魔方陣の設置は、ある程度修行を積んだ魔法師で移転魔方陣を扱った経験者しか出来ないそうです。  まず移転場所の移転情報を計測し、移転計算をするそうですが、今も昔も大変な作業で、猫又隊長は、携帯用ナビで演算計算が簡単に出来るので大変楽になったと言うことです。  そして、その演算値を簡易移転魔方陣に確実に魔法インクで記入し、その簡易移転魔方陣を床に置くだけで、簡易移転魔方陣の準備ができます。  通常は、そのままに設置して置くか魔法で隠すか、直ぐ撤去して行くかいずれか処置をして置きますが、作成時に設定した指定暗号キーが分からなければ、簡易移転魔方陣や移転魔方陣は作動することはありません。  但し、物凄く高価であり、数回の使用しか魔方陣は耐えられず、使用するには、多量の魔力が必要であり、通常の人間には使用出来ず、通常使用する場合は、多量の魔力、魔力の質の高い魔法師を雇わなければいけません。  本来、移転魔方陣は、都市間の大規模ギルド、官庁間に設置して有りますがこれは移送、移転魔法が使えない者や目的地の場合が初めて行く場所、長距離の移転の際に使用します。  しかし、この移転魔方陣の維持には、高価な魔法インクを使用し、常に魔方陣の修理と管理が必要であり、更に多量の魔力が必要の為、複数の大魔力、魔力の質が高いの魔法師が常駐する必要が有りますので、移転場所は限られ、当然の如く使用料金はかなり高額になり、使用者も限定されます。
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