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出身も綾は東京、龍也は地方。 さらに大学も職場も違う。 それでも龍也とは上手くいっているつもりだった。 仕事に慣れてきた今、お互い忙しいけど 会う時間も少ないけど作っていたし 連絡もまめに取っていた。 だから綾はお互いの近状を大体は把握し合っていると思っていたのだが、 今日のデートであっさりと龍也は 「明日から俺、仕事でしばらく九州行くんだよ」 と言った。 待ってよ、東京と九州って遠いよね? しばらくって、向こうに住むって事でしょう? それ、言うの遅くない? でも綾は全く気にもとめてなさそうにその事を言う龍也に面と向かってそう問いただせなかったのだった。
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