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チッチッ...と時計の秒針の音が響く。 まだ髪の毛が濡れている事をふと思い出し バッと枕から頭をあげると LINEの音がした。龍也からだった。 >何が? 綾はまたため息が出てしまった。 さっきより大きめの。 もしかして、龍也にとっては 本当にどうでもいい事だったのだろうか。 急に遠距離になるというのに。 今まで遠距離が嫌と言ったことがなかったから大したことじゃないとでも思っているのだろうか。 別に遠距離が嫌とは言ってない。 ただ、もっと前に報告して欲しかった。 付き合って3年。 一緒にいるのが当たり前になっていても 長い付き合いで照れくさくても 遠いけど頑張ろうなって、 ひとこと言って欲しかっただけだ。
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