0人が本棚に入れています
本棚に追加
神宮司四郎と邸宅の爺
クリスマスの翌朝、庭園で裸で転がっていた私は、そう、あの神宮司四郎、豪邸探偵だ。
とりあえず、着るものがないか、自分の衣服を喪失した四郎は、とりあえず、片付けていなかったワイングラスに手を伸ばす。う~ん、いい香りだ。
「よう、神宮寺探偵。今朝のなぞなぞはどうかな?」
邸宅の主のじいさんは、ワイングラスを置いた張本人だ。だが、
「あけましておめでとうございます。で、早速お願いが・・・。」
神宮寺は、とりあえず、ワインの中を覗き込む。
「たまには、わしの挑戦も受けてくれよ!さぁ、これからどうする?」
「・・・」
「君なら、真っ先に飲み干すはずなのだが・・・。」
「いや、その前に、何か着るものを・・・。」
「おや、いつもの神宮司君と違うねぇ。ワインは嫌いかい?そんな訳ないだろう。」
「わかりました。ごちそうになります。」
神宮寺四郎は、ワインを飲み干し、
「それで?」
と、切り返す。
すると、邸宅の主は、「『それで?』君の目的は何なんだい?」
最初のコメントを投稿しよう!