神宮司四郎と邸宅の爺

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茫然自失する、四郎。俺は、酒を飲みに来たんじゃない、そうブラックファントムが・・・。 「ちょっと、邸宅を拝見してもいいですか?」 「四郎ちゃんは、二日酔いなのかな?君の今必要なのは、着るもの。邸宅にありがちなガウン。違うかい?」 「ハハハ。そのための拝見ですよ。」 「君はもっと紳士だと思っていたのだが・・・。」 ・・・何か、忘れているのか? 「ほら、このワイングラスで、隠しなさいな。今日は晴れてるから、中身は反射光で隠れるだろう。」 「・・・。はは、ありがたいお話ですね。うっかりしました。」 そういうと、グラス片手に邸宅に向かう。そして、料理の搬送口には、ガウンがしっかりかかっていた。ポケットに手紙が入っている。 「今年もよろしくな。神宮司四郎君。ブラックファントムより。」 え?ブラックファントム?まさか、あのじいさん・・・待て、推理を働かせよう。俺は、この邸宅を選んできたが、ブラックファントムはヒントだけだった。つまり、客。 ブラックファントムは、あのじいさんか?はたまた、どこかで、構えているのか? ガウンに腕を通すと、水分を吸って膨らんでいた。着心地悪っ。犯人はどっちだ?この辺の水場といえば・・・。
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