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あなたはわからないでしょう?どんなに小さくても母親から聞かされる愚痴が、どれだけ子供に影響をするのかを。
それでも私はあなたを愛していた。
あなたの言う事が全てだと思っていた。
僕はあなたを愛していた。
が、その幻想が打ち砕かれたのはいつの事だったろう?
僕はいつでも女性が虐げられ、苦痛を強いられながら生きていたと思っていた。
しかし僕が成長するにつれ、彼女の言っている事に関して徐々に違和感を覚えはじめたのだ。
散々、母親が主張していた事と周りの人達とのズレ。
確かに男性と女性の違いはある。けれども、それに関して女性だけが虐げられてきたと言えない実状を僕は目の当たりにしてきた。
女性に対してとても紳士的に接する男性も見てきたし、それとは反対に男性を食い物にしているような女性も見てきた。
男女共に生きるという事に対して、確かに公平とは言えない部分もある、しかしそれは男性に有利な場合もあるし、女性に有利な場合もあった。
そして、ここで僕は新しく疑問に思った事があった。男性でも女性でもない人はどうなるんだろうと。
そして、僕は母親にそれを問いかけた。
「女性ばかりに焦点を当てているけど、男性でも女性でもない人達はどうなるの?」
すると、母親はさもこれが当たり前かのように僕に言い放ったのだ。
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