全てが仕組まれている

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「それって、母さんの勝手な思い込みじゃないの?母さんみたいな人達も確かにいるけど、そうじゃない女性もいる。なんでそれを認められないの?母さんの言う事は基本的に自分が正しい、そうじゃない人達はおかしいっていうくくりじゃないか、あなたは単純に自分以外の主張は排除してるだけじゃない。」 「違うわよ、私は決して排除してるだけじゃない、ただ私は今まで何も言えなかった女性にも幸せになって欲しいだけよ。」 彼女はヒステリックに叫び始めた。 そうだ、これが彼女の常套手段だ。 僕は続ける。 「何も言えなかった女性とか、女性の権利を母さんはいつも言うけど、強姦とか特殊な事でなければ子供を作る事、出産する事を選んだのはあなたでしょ?父親だけでは子供を作れないわけだし、けれどもそれを受け入れて子供を生んだはずなのに、母さんはいつも父さんの事を悪く言ってきたよね?それっておかしくない?」 いきなり父親の話題になって彼女は少し面食らったような顔をした。 「だって、実際あなたの父親はほとんど子育てに関知してないのよ?」     
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