彼方より

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どれほどの長い時間を旅したのかは分からない。 真っ暗な空間を長きにわたって漂っていると、突然目が覚めるような色の星が見えた。 私達は色のない風景に飽きていた。船内は娯楽が充実し、たくさんの色で溢れていたが、窓の外は黒が広がっているだけだ。 そんな中で見つけた「青い惑星」に、私達は降り立つことにした。 科学技術の発達した私達は、あらゆる方法でこの惑星を調べた。 驚くべき事に、この惑星は酸素という毒で満たされていた。そしてその毒の中で、多種多様な生物が活動していた。 私達は驚きと好奇心から調査を続けた。すると比較的知能の高い生物を発見した。興味深いことに、この生物は道具を使う事ができた。 ある時、誰かが言った。 『実験をしてみよう』 全員が賛成し、まずはこの知能の高い生物を捕まえる事にした。そして私達のDNAをその生物のDNAに混ぜた。 しばらく待つと、繁殖に成功した。そして私達のDNAを持つ個体は、元の個体より知能が高いことが分かった。
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