いつもあったもの

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いずれも異形だ。どうやら状況は全く同じらしい。影がないと、この世ならざぬ物が見える。 「こーゆーのはさ専門に聞くのが一番だよ。」 「専門?影の落し物を探してくれる専門家がいるのか」 馬鹿にしたような口調に苛立ったのかこちらを睨みつけスマホをみせる 「違う心霊の専門家。」 心霊専門家 三神陽菜(みかみはるな)ここら辺では有名な人物らしい専門家といってもお祓いなどするわけではなく、ただそーゆーものに詳しいというだけだこの学校の裏サイトに乗っている人物だ。 サイトによるとよく最寄りの神社をうろついてるらしい。そんな怪しい人物に会いに行くのは気がひけるが今の状況を打破できるのであればやむを得ない。 学校終わり神社にて、江藤と落ち合う約束をしていた、光人は下駄箱から出ようとしたその時 「おい、光人。」 裕也が回り込む。 「暇だろカラオケいこーぜ。」 いつも暇みたいに言うなよと言いたかったが基本オフなため言い返せない。 「あー悪い今日江藤と約束があってさ」 「江藤と!?」 裕也の声が裏返る 「はぁ!?なんだそれデート!?おまえら仲よかったっけ」 「ちげーよ俺も今日初めて話した。」 江藤唯は顔立ちは整っているがどこか周りを寄せ付けないオーラを放っており基本一人だ。噂によると手首には無数のリストカットの後があるとかなんとか、初めて話したもののそこまでよく喋る奴だとは思わなかった。 そんな江藤と約束があると聞けば誰もが狼狽するのは当たり前だ。自分が逆の立場だったら同じ反応をするだろう。     
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