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凛也と別れてから、一人で歩きながら明日の文化祭のことを考えてた。
凛也に言われたことも気になっていたけど明日は、どうやって周ろうかとかそんなことで頭がいっぱいだった。
模擬店で食べて、友達の部活周って…。
ワクワクした気持ちのまま、気づいたら家についていた。
「ただいまー!」
「お帰りなさい、明日の文化祭…お母さんも行っていいかしら?」
「珍しいね、仕事休めたの?」
共働きの両親が学校の行事に参加するのは珍しかった。
「明日は、なんとか休みもらえたのよ!お父さんは無理みたいなんだけど凛也君のお母さんと一緒に行こうと思ってて。」
「いいんじゃない、よかったら案内するよー!」
「いいの?」
「16時には、約束があるからそれまでならいいよ。」
「ありがとう、じゃああとで凛也君のお母さんに連絡しとかないと!」
嬉しそうな、お母さんはそのままキッチンへと向かった。私も着替えをしに自分の部屋へと戻る。
「…お母さん来るのかぁ、ちょっと嬉しいかも。」
ついつい独り言が溢れてしまった。
その時、携帯が鳴り出した。
「もしもし、どうしたの?」
電話の相手は、凛也。
『明日、お袋がおばさんと一緒に文化祭来るって言ってるんだけど。』
「うん、知ってるよ!私が案内するから。」
『はぁ、お前…俺との約束はどうなんだよ!!』
珍しく慌てる凛也にびっくりした。
「大丈夫だって、16時までって約束してあるからー!」
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