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軽快な音楽が頭の上から聞こえてくる。
「・・・うるさいな・・・。」
手を伸ばしながら音楽を流している元凶のスマホを探しながら、体を起こす。
「はぁ~~~ん・・起きないと・・・。」
少しフラフラしたままのスマホをもってパジャマのままリビングへと向かった。リビングの扉を開くとそこには、ウキウキが止まらないでいるお母さんが居た。
「朝から、何してる・・・。」
「今日、何着て行こうかなって思ったら悩んじゃってね・・どっちがいいと思う?」
ソファの上に広げられた服を見ながら、悩んでいるお母さんの姿が少し可愛く見えた。
「いや、どっちでもいいと思うけどさ・・・うちの学校結構広いからパンツにスニーカーの方がいいと思うよ!」
「そうね、歩きやすさも大事だもんね。じゃぁ、こっちにしようかな!」
お母さんの服も決まったのをみてから、テーブルの上に置いてあったパンを食べて私も着替えを済ませる。
先生にバレない程度のメイクをして、お母さんと二人で家を出た。
学校の校門の前には、凛也のお母さんが立っていた。
「おまたせしちゃいましたー?」
「いえ、私も今着いたところなんで。結衣ちゃんも今日はありがとうね。」
「いえ、気にしないで下さい。じゃあ、案内しますね。」
二人を連れて学校の中を案内し始める。
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