「宿命のあだ名」

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もなみ 「うそでしょ・・・まさかねぇ・・・熟女って、わ、私のことじゃないよね・・・」 もなみの心配をよそに、仕事終わりに一緒に食事に来ていた後輩の松江(まつえ)あずさと坂出(さかいで)あかねは、現状を説明してきたのである。 あずさ 「いやー、残念ですけど。もなみ先輩のあだ名なんですよね」 あかね 「えぇ、そうなんですよ。何てゆーか・・・先輩って立ち居振る舞いってゆーんですか?そういうとこがなんか実年齢を上回ってるんですよ」 あずさ 「言葉の節々とか?あと、仕草とかにも出ちゃってますからね」 前橋たちの会話だけでは信じられなかったもなみも、日ごろから可愛がっている後輩の2人にまで言われては、さすがに認めざるを得なかった。 もなみ 「なんか・・・すごくショックだわ」 落ち込むもなみの姿を見て、あずさはすかさずフォローする。 あずさ 「あ!私たちは言ってないっすからね?」 あかね 「そうですよ!先輩のことそんな呼び方したことないっすもん」 もなみ 「あなたたちが言ってなくてもね、みんなが言ってるのをスルーしてる時点で言ってるのと同じことなのよ。まあ、薄々は感じてたことなんだけど・・・」
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