「宿命のあだ名」

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高松 「あわわ…ご、ごめん。そんなに気にしてると思ってなかったから…」 もなみは、へたり込んだ高松を見て我に返った。 もなみ 「ごめん…本当ごめん」 もなみは、肩を落としてその場を去って行った。 高松 「なんか調子狂うなぁ…そんな気にしてるんだ…」 島原 「(つーか、俺の事そっちのけで…)」 結局、島原は寂しく熱田店へと異動していったのだった。 その日以降、もなみの調子が悪くなってしまった。 体調が悪くなったというよりは、接客の調子が悪くなったと言うべきか、セールスも少し落ちてきていた。 あずさ 「なんか調子悪いよね、もなみ先輩」 あかね 「そうっすよね。なんか立ち居振る舞いもギクシャクしてるってゆーか」 そんな時、熊谷がもなみに声をかけた。 熊谷 「能代、悪いこと言わないから帰れ」 もなみ 「課長、私は大丈夫です。やりますから」 熊谷 「もういい、帰れ」 そして、無理やり店舗から追い出された。 もなみは、仕方なくロッカールームで着替えを済ませて退社した。 もなみ 「すみません、お先に失礼します。お疲れ様でした」 もなみが店を出ると、1人の男がもなみを待ち伏せていた。
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