四神と黄龍

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かつて、この大陸には。青龍(せいりゅう)白虎(びゃっこ)朱雀(すざく)玄武(げんぶ)四神(しじん)がいた。そして、その大陸に住む人間は、四神の力(木、雷、火、水)を一つ、使えるようになった。 それから数十年後。大陸は、麒麟ノ国(きりんのくに)鳳凰ノ国(ほうおうのくに)との二つの国に分かれ、戦をするようになった。その戦で、両国は四神を使おうと。麒麟ノ国は、青龍と玄武。鳳凰ノ国は、白虎と朱雀を引き連れ。両国の国境である大川を挟みにらみ合った。その時、四神の身体が光り、天に黄龍(おうりゅう)が現れた。そして、大川を枯らし、四神を四つの石に封印した。そして、両国の国王に告げた。 「両国が和解し、一つの国となり。四神の石を集めた時。(われ)、その大国に、恵みと平穏をもたらさん」 その後、両国は戦いを止め。四神の石を二つずつ所持、守護する事にした。この国が一つになり、平穏がもたらされんことを願って。 すると、両国の国王は、四神とは違う力を扱えるようになった。それは、戦を止めた両国への恩恵だとして、両国はその力を保護、保持する事にした。 それから五百年が経ち、麒麟ノ国に姫が生まれた。 彼女の名は、サラ。といった。
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