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それはこんな内容だった。
彼女には以前仕えていた優秀な魔法使いが居た。本名は分からないが、エリと椿と名乗っていた。そんなある時、窃盗事件が起こってしまった。それは彼女の大事にしていた指輪が盗まれるというものだった。彼女は、最初から彼らのことを疑っていなかった。けれど、もういいと言い一息置いてから疑っていないと言おうとしたのにいなくなってしまったらしい。どこから知ったのか分からないが、その彼女には娘がいるみたいなので娘と一緒に戻ってきてと伝えてほしいというものだった。
僕はそれを聞いて一言。
`それさ、悪いの貴女じゃない? 人呼吸おいて言わなければ誤解されることは無かったのに……まあいいや、伝えとくよ。でも彼らが今ここに来ることには反対だね……ここは今危険すぎる! まあ一応伝えるけど選ぶのは彼らの自由だよね? それと何故娘のことを知っているの?´
"ええ彼らの判断に任せます。それは御想像にお任せします"
そう言ってきたので、僕は仕方ない伝えてやるかと思っていると、闇の森が見えてきて今にも閉じそうな扉があることに気づいた。最後の力を振り絞って何とか扉の前にまで辿り着いた。
そして最後にこう伝えた。
`そういえば、輸血のお礼言ってなかったから言っとくよ。ありがとう。それと僕はもう扉の前に来たからもう行くよ! それに僕はわざわざ君と話すために残り少ない魔力を使ってあげてるんだから感謝してよね? でも約束は守るよ……だって僕はそう決めているからね! じゃあさよなら。多分またどこかで会うと思うけどね。そういえば君の名前聞いてなかったね。当ててあげるよ君の名前は「」だよね? なぜ知っているかは教えないよ。君のこと信用しているわけじゃないから。またね´
そう一方的に言い放つと僕は扉の中へそしてどこまでも続いている暗い道へと飛び込んだ。
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