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朱里はエマーを模範としたそのような生き方を小学校4年生の頃からしてきたが、その行動に気づく形で親友ができたのが依子と詠美で、それぞれ中学2年生と3年生の時だ。
朱里が善行をおこなう理由を2人とも聞いたが、朱里が勧めたエマーが登場する漫画を読んでも、朱里のようには行動できないと2人は言った。
それを聞き、朱里も笑って、自分も顔に傷を負っていなければ、この漫画を読んでも、今のような生き方はしていないと2人に言った。
悲劇の主人公を気取っているように思われるかもしれないと朱里は思うが、自分はエマーに感化され、そのような人生がカッコいいと思っているから、恋愛をあきらめているだけで、自分のことを悲劇の主人公とは朱里は思っていない。
あのタイミングで、この漫画を読んだから、ここまで自分の生き方が変わってしまったのだと朱里は思う。
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