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「ハルマのくちびる、ハート型で可愛い~~」 「なんだよハート型って。タラコ唇の皮肉か嫌味か」 マコトはいつもにも増して、隙あらばとキスしてくる。昔から、この厚めの唇はコンプレックスなのに。 「なんで?どう見てもチャームポイントだろ。色っぽいし、気持ちいい。食べたいくらい可愛い」 甘い言葉の嵐はイタリア人より濃厚で、いいかげん腰が砕ける。耳の中まで恥ずかしくなる。それに、唇と言えばマコトの方だ。いつもへの字に結んでいた口もとがずっと笑っててペコちゃんみたいだ。いや、男だからポコちゃんか。舌も出てないし。 「全然目ー見てくれない」 「だって……恥ずかしい」 「なんで?俺、ハルマの全部まるごと隅々までバッチリ見せて貰ってるのに。今更どこに恥ずかしがる要素が」 「もうっ!電気消す!」
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