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『西口しか書いてないから探した!』 「どこ?」 『うしろ!』 振り返るとガードレールの傍で、マコトが荷物を降ろして立っていた。左手のスマホを耳にあて、右手で手を振りながら。 ほんの数メートルなのに走った。 走った勢いのまま飛びついた。 マコトはそんな俺をぎゅうっと抱きしめて「会いたかったー!」って言ってくれた。 泣きそうだった。
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