for asleep CAT

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7 チリン。 窓から見える冬の空を尻目に、寝室へ急ぐ。 そろそろアタシの周りも暗闇に溶け込む。 そしてじんわりと部屋が冷え込んで行く。 チリ…。 部屋を暗闇が覆い尽くす前に、 アタシは自分の寝床に逃げ込んだ。 チリチリ。 身体を丸めると鈴の音が響かないけど、自分の寝息がその代わり。 すぅすぅと、息を整えて、アタシはゆっくり目を閉じた。 二人が玄関の鍵を開けるまで、鈴の音もお預け。 ーfor asleep CATー
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