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「日南子に触っていいのは、俺だけだから」 「な、中野くん」 「日南子、俺の名前は?」 「……大翔くん」 「うん。日南子は気を抜くと、すぐに名前呼びを忘れる」 それはごめん。だけど、この体勢は何事なのでしょう!? 私の体は細身な中野くん、ううん、大翔くんの体にすっぽりと覆われ、目の前に見えるのはブレザーとネクタイだけ。 すっぽりと、覆われ……? 温かい? この初めての温もりは?
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