550人が本棚に入れています
本棚に追加
「日南子に触っていいのは、俺だけだから」
「な、中野くん」
「日南子、俺の名前は?」
「……大翔くん」
「うん。日南子は気を抜くと、すぐに名前呼びを忘れる」
それはごめん。だけど、この体勢は何事なのでしょう!?
私の体は細身な中野くん、ううん、大翔くんの体にすっぽりと覆われ、目の前に見えるのはブレザーとネクタイだけ。
すっぽりと、覆われ……?
温かい?
この初めての温もりは?
最初のコメントを投稿しよう!