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「日南子の優しいところも、明るくて元気なところも、誰とでも仲良くできるところも、笑った顔も、ちょっと拗ねた顔も。全部が好きだし、そのままでいてほしいと思ってる」
「う、うん」
「俺さ、前髪で目を隠してること気付いてる?」
「……うん、そんな気がしてた」
やっぱり意図的に隠していたんだ。
綺麗な瞳なのに。もっとみんなに見せないともったいないのに。
そう思っていたけど、次に続いた大翔くんの言葉で撤回することになった。
「俺の目は好きなものしか映したくないらしい」
「どういうこと?」
「日南子をよく見られたら、俺は幸せだから。だから、普段は前髪の下でいいんだ」
「大翔くん……」
どうしよう。もう倒れそう。
そんな嬉しいこと言うなんて、ずるいよ。
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